カテゴリーアーカイブ: ふくろう通信

ひたすらに風が吹くなり大旦

(三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師)

天に地に霊気みなぎる心の春を迎えました。
清々しい冷気のなか、静かに一炷坐り生気を養う。
混迷を深める新しい歳を「一大事とは只今のいまなり」と肝に銘じて精進いたすつもりです。
袖触れ合うも他生のえにし、頂いたご縁を大切に、しっかり和合して参ります。
玄冬の門をくぐって既に久しく、なお生かされている今に深くふかく感謝し、新しい年を元気で迎えられた慶びでいっぱいです。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。 合 掌

 令和三年元旦
   株式会社 テリオ
   代表取締役社長 米山 昌英

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色葉散る人もちりちる 日の光 (三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師)  年惜しむという季語が、実感として胸に迫って来る頃となった。 あっという間に過ぎ去った一日一日が、実に濃厚な時間となって、心に重くのしかかって来る。 あと一カ月余りとなった残り少ない日々が、急に貴重に思えてならない。今年も様々なことがあった。素敵な出逢いと別れとが、折り重なって一年が過ぎた。とりわけ心に残る人々との別離は、誠に悲しみ…

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常夏の常世の花のひとつづ、 (三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師)  娘の三十三回忌を激しい雨の中で、無事に終えることが出来た。 ホッとしたというか、大きな心の荷物を下ろしたというか、誠に感慨深いものがある。忌いまわしい海の事故で娘を亡くしたのは32年前の7月30日の事であった。 当時娘は、大学卒業後、富士通に通っていた。新入生のお世話役を終えて、同僚たちと束の間の夏休みを、下田の弓ヶ浜にある会社の保…

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土地ブローカーとなりつつ       僧の冷奴 (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  久し振りに三島の龍沢寺の先師、宗忠老大師の夢を見た。長い間、参禅してお世話になった、かけがえのないご老師である。 過日、高知の長谷ちょうこく寺の小林玄徹和尚さまから頂いた手紙に宗忠老大師の33回忌のことが書かれていたのが夢の始まりである。 龍沢寺との縁は、先の「ふくろう通信」で触れたように、銀座のうなぎ屋「竹葉亭」…

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青葉して彼岸の人を        まのあたり (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  TFS国際税理士法人 理事長 山崎 泰氏の創業15周年の会に参加した。 帰りにお土産として上甲 晃氏の「デーリーメッセージ 日々新た」という著書を頂いた。 その中で、「運」という事について、大谷翔平選手の高校生時代のことが詳しく紹介されていた。とても含蓄に富んだコラムであったので、是非皆さんに読んで頂きたいと紹介いし…

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立ち返り立ち返りつつ        祖師の春 (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師) 元朝の粛々とした冷気にひたり、静かに一炷いっちゅう坐り、自らの来し方を正す。半寿も過ぎました。体力、気力に余力のある新年の挨拶を以て結びとし、以後のご挨拶は欠礼させて頂く事に致します。練馬の広徳寺の担雪庵福富海雲老大師に昔から70歳を迎えたら世間的に「義理をかけ」、「金をかけ」、「恥をかけ」の三つの教えを徹底すれば、晩…

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暖かき人の心が         佛にて (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  先日、ある若い従業員から「うちの会社は、どうして毎月の給料を振り込みにしないのですか。」という質問を受けた。 もっともな意見であり、物事を合理的に考える今の若者には、腑ふに落ちない疑問だと思うので、今回はこのことについて少し私の考えを述べてみることにした。 会社を創業して45年、給料を貰う立場から支払う立場になって、常に心…

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涼しさに星座それぞれ        あらはれし (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  10年ぶりに胃と腸の内視鏡検査を妻と共に受けた。 内視鏡検査を受ける最初のご縁を下さったのは、ロータリークラブの仲間で尊敬する外科医、林外科病院の院長、亡き、林周一先生である。 林先生の教え子である新谷先生が、世界で初めて胃と腸の中に、内視鏡カメラを入れて診断する画期的な技術を開発したのは、二十数年前の話である。先…

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くちなしの花より暁けて         接心会 (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  6月は結婚シーズンであるという。ジュンブライトといって、この季節に結婚するカップルは、幸せになれるといわれている。 私の家の裏にお住いの東野家のご長男が、6月2日に華燭の宴を挙げた。平素から親しく近所付き合いしているお家のご長男でもあり、少しばかりのお祝いをさせて頂いた。ある日曜日の朝、いつものように玄関に出ると立…

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いろは(紅葉)散り人も散りきる         日の光 (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  四谷ロータリークラブで異色の開業医として、また赤ひげ先生として鳴らした牛尾益行氏が16日(水)に突然亡くなった。83歳だった。 その夜8時半ごろ、娘婿の加藤達夫さんから電話を頂いた。達夫さんは、小田急電鉄が経営するセンチュリーハイアット東京の社長を務めた加藤三朋氏のご長男で、牛尾さんのお嬢さんの嫁いだ先であ…

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