カテゴリーアーカイブ: 2012年

物(もの)言(い)えば涙にくもる 盆の月 (三島 龍澤寺 中川 宋淵老大師) 心に残る素敵な本に出会えるというのも、誠に有難いご縁といわなければならない。安岡正篤先生の言志禄によると、いい機会、いい場所、いい人、そしていい書物に出合うことを「多逢勝因」と言うのだそうであるが、私が出会ったとても心に残るいい本について書いてみたい。 「エクセレントカンパニー」(T・Jピーター 大前研一訳:講談社)、「…

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物(もの)言(い)えば涙にくもる 盆の月 (龍澤寺・中川宋淵老大師) 有難くも尊い創業40周年を迎えることができた。20年、30年を迎えた節々で、ご縁を頂いた皆様に感謝を伝えて、歓びを分かち合ってきた。しかし満40周年というと、また格別である。50周年を迎えることは、私が生きている間にはもう不可能になるかも知れない。そんな思いを込めて満40周年は、各お店をご贔屓にして下さっている大切なポイントカー…

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物(もの)言(い)えば涙にくもる 盆の月 (幽翁・伊庭貞剛) 今年も先祖代々の精霊達とともに、亡き父と母、娘を迎えて我が家のお盆も無事に終わった。お盆月を迎える頃になると、あれもこれもの想いが強く、為(な)すすべもない有様である。今年も床の間に「延命(えんめい)十句観音経」の墨蹟(ぼくせき)を掛けて、香華を手向(たむ)け積年の想いを表すことが出来た。生かされている者にしか出来ない何よりも有難い報恩…

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不二(ふじ)見えて     あの世この世の若葉摘(つ)む (龍澤寺 中川宋淵老大師) 6月の初めに新聞と雑誌の切抜き記事を整理していて、「コーヒーの香り」が、がん予防と肝硬変に効果が有るという興味深い記事を見つけた。サンフランシスコで開かれた米国化学学会で、研究結果を報告したのは、米カリフォルニア大学の日系研究者タカユキ・シバモト教授(環境毒物学)である。(平成9年5月の東京新聞より) 研究による…

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母の日の手のひらの味 塩むすび (現代俳人 鷹羽狩行) 新緑移り、風きららかな季節がやってきた。木々の緑も、まだ陰(かげ)をつくるほどに深くなく、太陽の光を透(す)かすぐらいに柔らかい色をみせている。日本の5月が新緑なら、ヨーロッパは花の5月というところであろうか。メーデー(花祭り)、メイポール(花飾りのついたポール)、メイイング(5月の花を摘みに行くこと)など、花と関係ある言葉を数多く見つけるこ…

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春しぐれいつより僧と           呼びにけん (三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師) 二月が「感じる春」ならば三月は「目に映る春」である。風光る早春の2月1日から14日まで、中島 潔さんの「清水寺・成就院襖絵奉納記念 ― 生命の無常と輝き展」が、大阪のタカシマヤグランドホールで開かれた。圧倒的な迫力で見るものの心を揺さぶり、4万3千人を超える記録的な来場者数を記録した。(中島潔ホームページより…

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老松のそよりともせぬ             龍の春 (三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師) 穏やかな元旦だった。何物にも代え難い静かな、ありがたい新年の幕開けである。 明るい日差しを障子(しょうじ)越しに受けながら、炬燵(こたつ)の中で配達されたばかりの年賀状を、一枚一枚めくりながら主人公に思いを馳(は)せるひとときは、誠に至福といわねばならない。国立(くにたち)に家を建てた最初の元旦の朝、門のチャ…

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