カテゴリーアーカイブ: 2020年

色葉散る人もちりちる 日の光 (三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師)  年惜しむという季語が、実感として胸に迫って来る頃となった。 あっという間に過ぎ去った一日一日が、実に濃厚な時間となって、心に重くのしかかって来る。 あと一カ月余りとなった残り少ない日々が、急に貴重に思えてならない。今年も様々なことがあった。素敵な出逢いと別れとが、折り重なって一年が過ぎた。とりわけ心に残る人々との別離は、誠に悲しみ…

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常夏の常世の花のひとつづ、 (三島・龍澤寺 中川 宋淵老大師)  娘の三十三回忌を激しい雨の中で、無事に終えることが出来た。 ホッとしたというか、大きな心の荷物を下ろしたというか、誠に感慨深いものがある。忌いまわしい海の事故で娘を亡くしたのは32年前の7月30日の事であった。 当時娘は、大学卒業後、富士通に通っていた。新入生のお世話役を終えて、同僚たちと束の間の夏休みを、下田の弓ヶ浜にある会社の保…

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土地ブローカーとなりつつ       僧の冷奴 (三島龍澤寺 中川 宋淵老大師)  久し振りに三島の龍沢寺の先師、宗忠老大師の夢を見た。長い間、参禅してお世話になった、かけがえのないご老師である。 過日、高知の長谷ちょうこく寺の小林玄徹和尚さまから頂いた手紙に宗忠老大師の33回忌のことが書かれていたのが夢の始まりである。 龍沢寺との縁は、先の「ふくろう通信」で触れたように、銀座のうなぎ屋「竹葉亭」…

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